2025.10.24 5 views
【グルメ通なスイス人】夏の風物詩「姫路ゆかたまつり」で屋台巡り!食ハンターが見つけたものは?
この地域の夏の風物詩である「姫路ゆかたまつり」。屋台がずらりと並ぶ活気あふれる通りを散策しながら、楽しそうに屋台の主人たちと会話しているColinと出会いました。仕事で、食品の商品開発に携わっていたとあって、食べ物への興味は人一倍。そんな食ハンターの彼が、屋台で興味を示したものとは?
Q. 一カ月も滞在するとか?

そうなんです。1カ月という長めのスケジュールを取って、ずっと憧れていた日本を思う存分巡っています。これまでに、東京、京都、大阪、広島を訪れました。それぞれの街に個性があって、本当に面白いです。尾道では、「しまなみ海道」をサイクリングしました。
そして今朝、福山から電車に乗って、姫路に到着したばかり。まだ滞在して数時間なのに、すでに心を打たれっぱなしです。まず訪れたのが、姫路城。そのあとに行った好古園も素晴らしかったです。
Q. なぜゆかたまつりに?

ちょっと街を散歩していたら、なんと偶然お祭りに遭遇!最初は「ん?なんだこの人の多さは?」って思ったんですが、すぐにお祭りだって気が付いて。屋台の人に聞いてみたら、「ゆかたまつり」って言うんですね。浴衣を着た人たちが街中にあふれていて、色とりどりの模様がとっても鮮やか。赤や青、紫、花柄や金魚柄…見ているだけで楽しいし、どこを見てもフォトジェニック!日本の夏って、こういう風に楽しむんですね。

しかも、この「ゆかたまつり」、江戸時代から続いている伝統あるお祭りらしく、もう280年もの歴史があるんだそう。ちょっと信じられない。道には屋台がずら〜っと並んでいて、お祭りの雰囲気に包まれて歩くだけでも気分が高まります。さっき屋台で試してみたのが「ハモ」っていう魚のフライ。うなぎと似ているけど違うんですよね??うなぎは前に食べたことがあって、脂がのっていて濃厚な味だったけど、「ハモ」は全然違う!白身でふわっとしていて、すごくあっさり。やさしい味わいっていうのかな。
日本って、こういう繊細な食の文化が本当にすごい。実は、僕は食品会社の商品開発をしていたことがあって、味や食感にすごく敏感なんです。だから、こうやって旅先で見たこともない料理に出会って、食べてみるのが大好き。新しい発見があるたびに、世界が広がっていく感じがします。
Q. 日本の印象を教えてください

何より、日本の人たちって本当に親切。ホテルのスタッフさんも、街で出会った人も優しくて、「ここに行ったらいいよ」と、いろんなことを教えてくれます。そのおかげで、ガイドブックに載ってないような場所にもたくさん行けました。この前は「大阪・関西万博」にも行ってきたんです。暑かったけど、未来の技術や建築がいっぱいで、好奇心が刺激されっぱなしでした。

それと、豊かな自然も日本の魅力のひとつですね。昨日は日本で初めての国立公園に指定された広島の「鞆の浦(とものうら)」をハイキングしました。緑深い森の中をひとりで歩いていると、心が穏やかになって癒されるんです。鳥の声や木漏れ日を感じながら歩く時間が、最高のリフレッシュになりました。次の目標は岐阜と長野をまたぐ「中山道トレイル」。昔の旅人たちが歩いた歴史ある道を、自分の足でたどってみたいと思います。
編集者のひとこと
今回驚いたのは、「ゆかたまつり」に多くの外国人観光客が来ていたこと。さらに浴衣を着ている人も多く、中には、浴衣を自分で着付けてきたという強者も。Colinはたまたま夏祭りに遭遇したらしいですが、屋台を巡りながら食べ歩きなんて、日本人の夏の楽しみ方をよくご存じで(笑)。旅先での「偶然の出合いを楽しむ」、それこそが醍醐味ですよね。





