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書寫山圓教寺 – 映画「ラストサムライ」のロケ地|ロープウェイ散策や紅葉、修行体験など

「書寫山圓教寺」は、姫路市にある書写山の上にある寺院です。1000年の歴史があり、多くの歴史的建造物が点在します。特に秋の紅葉の季節(11月)は、山全体が赤や黄色、オレンジ色に染まり多くの観光客が訪れます。また、坐禅や写経など僧侶が行う修行の一部を体験することができます。姫路市内から少し足を伸ばして精神が落ち着く時間を過ごしてみませんか?

書寫山圓教寺への行き方

1) JR姫路駅から神姫バス「書写ロープウェイ行」で終点下車(乗車時間約30分)

■乗車料金
大人:片道280円(往復560円)
小人(12歳以下):片道140円(往復280円)
➡︎神姫バス「書写ロープウェイ行」の時刻表はこちら

2) ロープウェイ
書写山ロープウェイ「山麓駅」から「山上駅」へ(乗車時間約4分)

■乗車料金
大人:往復1,000円
小人(12歳以下):往復500円
➡︎ロープウェイの時刻表はこちら

JR姫路駅から書写山までは、車もしくはバスで行くことができます。バスで行く場合、姫路駅北口バスターミナル【10】のりばから神姫バス 8系統「書写山ロープウェイ行き」に乗ります。約30分で終点の「書写山ロープウェイ」に到着します。

山麓から山頂まではほとんどの人がロープウェイを利用して登ります。バス停から高速道路の高架沿いに西へ1分ほど歩くとロープウェイの乗り口がある建物に到着します。ロープウェイは1時間に4本運行していて4分ほどで山頂に到着します。

姫路駅にある神姫バス姫路駅前案内所では、バスとロープウェイの乗車券がセットになったお得な乗車券(通常大人往復1,560円→1,500円、子ども往復780円→750円)も販売しているので事前に確認を! ➡︎書写山ロープウェイ セット券の詳細はこちら

書寫山圓教寺

「書寫山圓教寺」は、姫路市にある標高371mの書寫山という山の上に位置する寺院です。敷地内には約600年前に建造された歴史的な建物などが多く残されています。建造物だけでも9つの国指定重要文化財があります。➡︎「書寫山圓教寺」のMAPはこちら

寺院の周りには樹齢数100年の木や苔、岩があり、ここに来ると自然のパワーを全身で感じることができます。特に秋は山全体が赤く色づき、美しい紅葉を見に多くの観光客が訪れます。姫路を訪れたらぜひ訪れたいおすすめの観光スポットで、外国人にも人気です。

<おすすめ参拝コース>
見どころが盛りだくさんの「書寫山圓教寺」。なかでも、ほとんどの人がお寺の中心にある本堂「摩尼殿」をメインに参拝に訪れます。

「ロープウェイ山上駅」から圓教寺の入り口となる「摩尼殿」までは、歩いて約1km、15~20分の道のりです。山道を歩くので歩きやすい靴や服装で行きましょう。「志納所*」前から「摩尼殿」の下まで、マイクロバス(500円)も運行しています。

「摩尼殿」は、山中などの高低差が大きい場所に格子状の柱で床下を組み、その上に建物を建てる「舞台造り」という建築様式で建築されています。日本では京都の清水寺が有名です。下から見上げると、整然と柱が立ち並び、見る人を圧倒します。

階段を上って「摩尼殿」の中に入ることができます。靴を脱いで上がるのがマナーです。中でローソクと線香を購入して仏様に参拝をしましょう。

*志納所(Shinosho)…日本の神社では寺院への入場料を「志納金」と言います。志納金を支払う場所を「志納所」といいます。

<2〜3時間参拝コース>
「摩尼殿」を見るだけでも十分見ごたえがありますが、時間があれば敷地内に点在する歴史的価値のある建物を歩いて見てまわりましょう。「摩尼殿」や、写経体験ができる「食堂、国指定重要文化財「奥之院(開山堂)」は中に入って見学することができます。歴史の重みや自然の雄大さを感じてみて

例:ロープウェイ山上駅 ― 徒歩20分 ― 摩尼殿 ― 徒歩5分 ―三之堂(大講堂、食堂、常行堂) ― 徒歩1分 - 奥之院(開山堂) ― 徒歩30分 ― ロープウェイ山上駅

<本堂への参拝方法>
・本堂の前でおじぎを1回します。

・賽銭箱に賽銭**をします。賽銭は投げず、そっと入れましょう。

・縄を持って鰐口(わにぐち)***を鳴らします。

・目を閉じて、胸の前で手を合わせます。

・合掌したままおじぎを1回します。

**さい銭…感謝の気持ちを込めて神社やお寺に納めるお金のこと。金額は決まっていません。
***鰐口(Waniguchi) …参詣人が諸願成就を祈念するため打ち鳴らす仏具の一種

 

・映画「ラストサムライ」のロケ地としても有名

広い敷地内には、多くの重要な文化財が残されていて、映画のロケ地としても使用されています。武士道の精神を描いたハリウッド映画「ラストサムライ」の撮影がされたことは有名です。その撮影に使われたのが「常行堂」です。「常行堂」は、僧侶が阿弥陀仏の名」を唱えながら歩くという修行をしていた道場です。

敷地に入ると自然と歴史的建造物が融合した、壮大な世界観に圧倒されます。この場所にいるだけで感覚が研ぎ澄まされるはずです。

・精進料理や坐禅、写経を体験

国指定重要文化財の「壽量院」では、「圓教寺」に伝わる料理献立で作られた「精進本膳料理*」(予約が必要・5人前から受付)が食べられます。「書冩塗り」という赤と黒が特徴の漆が塗られた伝統の器で提供されます。

*精進料理とは…肉や魚、卵などの動物性食品を使わない料理のこと。元は僧侶が修行中に食べる食事。

眼・耳・鼻・舌・身(体)・意(心)を清らかにするとされる「六根清浄」を希望する人のため、いくつかのプログラムを用意しています。

「常行堂」では毎月第3土曜日11:00~「坐禅会*」(無料・予約不要)をしています。「食堂」で実施している「写経体験**」(10分300円〜・予約不要)もあります。どちらも姿勢を正して座り、精神を統一させることで自分と向き合い、仏教の修行方法を体験することができます。正座ができない人でも大丈夫です。背筋をまっすぐに伸ばして心を落ち着かせることが大切です。

坐禅と写経の両方を体験できる「1日修行体験」(5,000円・要予約)は1カ月に1回実施しています。希望する人は電話で問い合わせを。

*坐禅とは…仏教の修行法の一つで、姿勢を正して足を組んで座って精神を統一すること。
**写経とは…仏教の修行法の一つで、仏教の経典を書き写すこと。

<注意事項>
※坐禅体験・写経体験・1日修行体験は、日本語が話せる方、もしくは日本語が話せるガイドが同行することが条件です。
※2023年10月3日現在、「坐禅会」は毎月第3土曜日以外、個人での予約は不可。団体での予約は応相談。

・御朱印

神社やお寺を参拝した証明として押印される「御朱印」を知っていますか?専用の台帳に寺院名や本尊名や日付などを書いてもらい、スタンプが押されます。このスタンプは「神仏とのご縁の記録」を意味しています。神社や寺院ごとにデザインが違います。いろいろな寺院の「御朱印」を集める「御朱印集め」が日本では人気です。

「圓教寺」では「摩尼殿」、「食堂」、「開山堂」で5種類のご朱印をもらうことができます。「摩尼殿」ではオリジナルの朱印帳(台帳)を販売しているので、記念に購入してみるのもおすすめです。

・お土産やレストラン

『うどん』700円

摩尼殿の麓にあるレストラン「はづき茶屋」では、手軽に食べられる和食メニューがそろっています。うどんやおでん、おにぎりなどが食べられます。
一番人気はだしのきいたうどん。すっきりとした後味のうどんスープは最後の一滴まで飲み干したくなるおいしさです。

『おでん』800円

じっくり煮込まれたおでんば、寒い時期は散策で冷えた体をあたためてくれます。散策を楽しんだあとは日本のファーストフードで体を温めて。

摩尼殿ではお守りを買うことができます。いろいろな種類があり、夢が叶う「夢叶守」や桜のチャームがついた「桜守り」が人気です。旅の安全を願って自分用に買うのもいいですが、かわいらしい色のお守りは、贈り物としても喜ばれそうです。

「山麓駅」の駐車場にある売店では、名物炭焼『書写だんご』1串(350円)を販売しています。手作り団子は白玉、ヨモギ、カボチャ、紫いもの4種類があります。団子には、きなこ、しょうゆ、みその3種類のタレから選んでかけてもらうことができます。


「摩尼殿」ではかわいいお守りも販売しています。日本のお守りは、厄除けやご利益を受けることができるといわれています。自分用やお土産に買うのもおすすめです。

■詳細情報

DATA

書寫山圓教寺

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  • Wi-Fi
    Wi-Fi
  • Toilet
    トイレ
  • locker
    ロッカー
  • Restaurant On-site
    レストラン
  • Parking
    駐車場
  • foreign language brochure
    パンフレット
住所
兵庫県姫路市書写2968
営業時間
9:00〜17:00
最終入場16:30
定休日
休みなし
料金
中学生以上500円/小学生300円/未就学児無料
決済方法
現金のみ
電話番号
079-266-3327
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この記事は2024年1月22日現在のものです。最新の情報とは異なる場合があります。

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