2025.11.21 11 views
姫路日帰りツアー|姫路城や城下町を巡るサイクリングツアー!和食ランチや日本庭園でのティータイムも
今回紹介するのは、姫路で人気の英語ガイド付きサイクリングツアー。老舗和菓子店でのティータイムに始まり、世界遺産「姫路城」、姫路城主に嫁いだ千姫ゆかりの「男山八幡宮」、日本料理のランチ、日本庭園「好古園」を巡る、姫路の見どころをぎゅっとまとめたコースです。自転車での移動は街の景色や空気をより身近に感じながら進めるのが魅力!姫路の旅を“特別な1日”にしてくれる、そんな体験型ツアーへ、ぜひ参加してみてはいかが?
・姫路城下町半日サイクリングツアー(昼食付き)

世界遺産「姫路城」で知られる姫路の魅力を、たっぷり5時間半かけて味わえるサイクリングツアー。英語にも歴史にも精通したガイドとともに城下町を駆け抜け、姫路城ゆかりの地や地元で人気のグルメスポットを巡ります。今回は、そんな歴史、美食、絶景まで楽しめる、姫路の魅力がぎゅっと詰まったアクティブなツアーをREAL HIMEJIのライターが体験してきました♪
・まずは老舗和菓子店で姫路の銘菓を堪能♪

澄んだ朝の空気のなか、JR姫路駅でガイドと合流し、城下町をめぐる半日自転車ツアーの始まりです。大きな通りから細い路地まで、ゆっくりと風景を楽しみながら進んでいきます。

旅の始まりは、姫路城下に店を構える老舗和菓子店「伊勢屋本店」から。姫路市民なら誰もが知るであろう銘菓「玉椿(たまつばき)」をいただきに立ち寄ります。これからスタートする自転車ツアーに向けて、まずはパワーチャージと、“姫路の味”を知る時間です。

玉椿は天保年間(1830–1844)に誕生した姫路を代表する和菓子で、11代将軍・徳川家斉(いえなり)の娘と姫路城主・酒井忠学(ただのり)の婚礼の頃に作られたと言われています。白インゲン豆や白小豆などを原料とした白餡を丹念に練り上げた黄金色の餡を、淡い紅色の求肥で包んだ可憐な一品は、椿の花を象(かたど)ったもので、職人の丁寧な手仕事を感じられます。

ガイドから玉椿の歴史や特徴を聞いたあとは、お楽しみの試食タイム。参加者からは「もっちりしていておいしい!」「上品な甘さで食べやすい!」「見た目が美しい!」と絶賛の嵐!舌の上で広がる優しい余韻を残して、次の目的地に出発します。
・世界遺産「姫路城」をガイド付きで探索!

走り出してほどなく、本日のメインスポット「姫路城」に到着!別名「白鷺城」と呼ばれるその優雅な姿は、遠くからでも圧倒的な存在感です。
姫路城の起源は14世紀、赤松則村が築いた砦と言われています。その後、幾度も拡張が重ねられ、1601〜1609年にかけての大改修で、現在見られる壮大な天守群が完成しました。その後も戦乱や自然災害から奇跡的に免れ、江戸時代の姿をほぼそのまま残す希少な城として名を馳(は)せ、1993年に日本で初めての世界文化遺産として登録されています。

ガイドなしでは思わず見逃してしまうような場所でも、同ツアーではしっかりと見どころを教えてもらえます。例えば城周辺に所々残る石垣もそのひとつ。石の大きさや積み方、角度のつけ方などに注目すると、その石垣がどの時代に築かれたものなのかが分かるのだそうです。実際に目の前で解説を聞きながら見比べてみると、同じ城の石垣でも表情がまったく異なり、築城技術の進化や当時の政治状況までもが想像できる、奥深い観察ポイントとなりました。

一通り見どころポイントを押さえたら、いよいよ城の中へ潜入!外から見ると5階建てに見える姫路城ですが、実は地下2階を含めると7階建ての構造になっています。内部に足を踏み入れると、急な階段や太い柱、戦いに備えた仕掛けの数々が間近に現れ、まるで時代をさかのぼったような感覚に。ガイドが各階の役割や武具置き場、射撃窓などについて丁寧に解説してくれるので、ただ歩くだけでは分からない“城の内部に隠された工夫”までしっかり理解することができます。

頂上に到達すると、目の前には姫路市街地を一望する絶景が広がります。周囲の地形や街並みが一目で見渡せるため、城主や武士たちがこの場でどのように城下を監視し、防衛を考えていたのかを実感できます。

城内の探索を終えたら、天守の足元に店を構える土産屋へ。店内には、先ほどいただいた「玉椿」をはじめとする姫路ならではの和菓子や、工芸品、城をモチーフにした雑貨などが豊富に並び、思わず目移りしてしまいます。

姫路城内にはフォトスポットがたくさんあり、いつでもガイドが専属カメラマンになって、ベストショットを撮ってくれます。ちょっぴり恥ずかしいパネル撮影も、明るいガイドと一緒ならこの笑顔に!姫路城内はもちろん、城外にある穴場のフォトスポットでも自転車を止めて、旅の思い出に残る写真を押さえてくれます。
・千姫ゆかりの地「男山八幡宮」へ寄り道

姫路城から自転車を漕ぐこと10分ほどで、「男山八幡宮」に到着。ここは地元の人々に古くから親しまれる八幡社で、境内への階段を上ると市街地と姫路城を見渡せる小高い丘の上に出ます。

ガイドによると、男山八幡宮は徳川家康の孫にあたる千姫とも深い関わりがあるとか。千姫は本多忠刻との再婚によって姫路に迎えられ、やがて2人の間には男の子が誕生します。しかし、その子は幼くして亡くなってしまいました。深い悲しみに暮れた千姫は、亡き息子を思い、姫路城から見える男山に祈りの場を設けたという伝承が残されているそうです。
静かな境内に立つと、千姫もかつてこの地で祈りを捧げ、城下の景色を眺めていたのだろうと想像が広がり、歴史への思いがより深まります。
・ランチタイムは目にも美しい日本料理を

この日のランチは、地元でも評判の和食レストラン「睦月(むつき)」へ。平日でも満席になるほどの人気店で、落ち着いた和の空間が旅の途中にほっと一息つける場所となっています。店内の座席は日本ならではの掘りごたつ式。自転車を漕いで少し疲れた足をゆっくりと伸ばせるのもうれしいポイントです。

お待ちかねの料理は、天ぷらや鮮魚のお造り、だしの香りがふわりと広がる一品など、どれも素材の持ち味を丁寧に引き出した繊細な一品ばかり。体にすっと染み込むような優しい和食は、ツアー参加者からも大好評でした。食後にはドリンクとデザートも提供され、満足感たっぷりのランチタイムとなりました。
・旅の締めくくりは日本庭園「好古園」へ

最後に訪れたのは「好古園」。姫路城西御屋敷跡に整備された日本庭園で、9つの趣の異なる庭が回廊式につながっています。好古園の中心に広がる「御屋敷の庭」は、池を中心にその周囲を歩きながら鑑賞する「池泉回遊式庭園」。歩くたびに視界が変化し、水面・橋・滝・植栽が織りなす多彩な景色を楽しめる、伝統的な日本庭園の様式です。
池に目を落とすと、色とりどりの錦鯉がゆったりと泳ぐ姿が見られます。鯉は長寿や繁栄を象徴する縁起の良い存在で、静かな水景に“動き”と“彩り”を添える役割も果たしてきました。池泉回遊式庭園に錦鯉がいる光景は、古くから親しまれてきた日本庭園ならではの美しさと言えるでしょう。

さらに園内を進むと、静けさに包まれた茶室が姿を現します。ここ「双樹庵」は、世界的に著名な茶道家である裏千家第15代前家元・千玄室氏の設計・監修により、江戸時代の武家屋敷にある茶室を想定して作られたもの。建物全体はもちろん、各茶室は“天守に礼を尽くす”という心を表すために、その向きが姫路城天守閣へとそろえられています。
茶室からのぞく庭は四季折々の緑が美しく、自然の姿を際立たせるように巧みに設計されています。“匠の粋”を感じさせる茶室の佇まいと景観の調和は、訪れる人を静かな世界へと誘い込んでくれます。

ここでは、一服のお茶と和菓子をいただきながら、庭の景色をゆっくり愛でることができます。ゆるやかな時の流れに包まれ、旅の締めくくりにふさわしい、心がほっと満たされる癒やしのティータイムとなりました。

姫路の名所を自転車で巡るこのツアーは、自転車移動だからこそ、歩くと少し距離のあるスポットも無理なく回ることができ、気になった景色があればその場で立ち止まれる自由さも魅力。風を感じながら街を走り抜ける心地よさも、このツアーならではです。
さらに、ただの“観光巡り”で終わらないのがこのツアーの醍醐味。知識豊富で明るいガイドが各スポットの歴史や見どころを丁寧に紹介してくれるため、姫路という街の魅力を深く理解することができます。
所要時間は約5時間半と旅程に組みやすく、日帰り旅でも参加しやすいのもうれしいポイント。姫路をより濃く、アクティブに楽しみたい人に、ぜひおすすめしたいツアーです。
■詳細情報
【ツアー名】
姫路城下町半日サイクリングツアー(昼食付き)
【行程】
①JR姫路駅に集合・受付
②老舗和菓子店「伊勢屋本店」で玉椿を試食<15分>
③「姫路城」にてガイド付きツアー<120分>
④「男山八幡宮」へサイクリング<45分>
⑤昼食<60分>
⑥「好古園」にて庭園散策・ティータイム<45分>
⑦解散
※天候・状況により内容・順番が変更になる場合があります
【所要時間】約5時間半
【開催時期】年間を通して随時受付
【定員】最大5名 ※12歳以上限定
【最小催行人数】1名
【料金】14,000円/名
※料金は変更となる場合があります。最新情報は「Magical Trip」の公式HPをご確認ください。
【料金に含まれるもの】
・ガイド同行代
・自転車レンタル代
・和菓子代
・ランチ代
・姫路城入園料
・好古園入園料
【注意事項】
・本ツアーは「Magical Trip」 が企画・運営しています。ツアー内容・料金・キャンセル規定などの詳細は、「Magical Trip」公式HPでご確認ください。
・ベジタリアンの方は、ランチの選択肢と量が限られていますのでご注意ください。ただし、内容は応相談のため、ツアー日の前日までにご連絡ください。特別な食事制限がある場合、特にビーガンの場合は、ランチのオプションを提供できない場合があります。また、グルテンフリーのリクエストには対応できません。
【申し込み方法】
「Magical Trip」公式HPから申し込みを。
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